•  八卦山の大仏を見上げる半円状の九龍池広場の左手にいっぽんの小道があった。 眼下に広がる彰化平原から吹きつけるぬるい風を半身に受けながら小道を歩いていくと通りのかたすみにコンクリートのほそい階段が降りている。 どこにつながっていくのかな。 階段を降りていく途中で水のしぶく音にまじって銀橋飛瀑とかいた案内碑が人口滝のまえにたっているのがみえた。 碑のまわりにあつまった水は、そこからさらに石でかためた... 続きを読む
  •   高雄駅の第四月台から莒光号が金属のこすれるの鈍い音をあげて走り出した。台湾国鉄の莒光号は自強号の次に速いとされる急行列車で、その日の僕は彰化駅の先にある鹿港という街に向かっていた。  チケットに記された13番の座席は窓側にあった。座席が窓側になるか通路側になるかという問題は、座席番号が偶数か奇数か、そして進行方向が東側か西側かといった複雑な組み合わせの過程を経て決定される、ということをどこかで... 続きを読む
  •  山のふもとの歩道のわきには仏像マークの案内板があって、青い地図の真ん中にはちょっと太めの大仏の印がしてあった。坂道の途中の手入れされた花壇のうえに真冬のゆるい太陽がうすべったく降り注いで、その草いきれからは生ぬるい初夏の匂いがもわんもわんと浮きあがっていた。なんだかヘンな気分だった。キリキリ尖った真冬の東京から飛んできたら、角が取れたようなヌルヌル陽気の季節になっていたんだからしょうがない。いき... 続きを読む
  • 2014/1/3 彰化 ベッドのうえでガイドブックを眺めている。そういえば彰化にはまだ行ったことがなかったなあなどと、半分寝ぼけた頭で今日の行き先をあれやこれやと思いめぐらすことから台湾の一日が始まる。 僕は計画を立てることが苦手で、とりあえずどこかしらかのホテルには泊まってはみるものの、その日になってみてはじめて何をするかを決めるのである。だから台湾にいるときの僕はいつも退屈なんである。 PLAZA HOTELは台... 続きを読む

みのりおん

台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロとあるきまわる無気力無思考無頓着なタワイモナイ日々をなけなしの写真とバカな文章でただひたすら書きつづけます。
※ちんほうちゃは台湾語でとても美味しいの意味。

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