•  そうしてブンちゃんが注文してくれたマンゴーかき氷がテーブルに運ばれた。かき氷とはいってみたもののよく見ると氷の部分があきらかに黄色く、いかにもマンゴーのあまい汁が混ざっているんだぞうという感じがどうも確信犯的だ。そうきたらマンゴーかき氷というよりもむしろマンゴーアイスといったほうが正しいのかもしれない。 さっそく真ん中あたりをスプーンでこわして、だいだい色の果肉といっしょに口にいれてみた。アイス... 続きを読む
  •  よく外国に行くとカラダの成分や物事の考え方がそっちのものに入れ替わってしまうというけれど、台南に来て一晩明けてみたら、自分にもそんな兆候がじわじわと顕著に現れてきたようで、なんでも台湾人のブンちゃんが話す言葉がぜんぶ日本語に聞こえてきた。と思ってみたけれど、そもそもブンちゃんは日本語の先生でもちろん日本語はペラペラなので、結局のところどうもそれは僕の勘違いらしいということがわかった。 そんなブン... 続きを読む
  •  ホテルに帰ってスマホを見ていたらテンと音が鳴ってメッセージが入ってきた。少しのあいだ仕事を抜け出せるので会いましょうといった内容で、台南の民權路二段ちかくで美容院を経営している陽さんからの伝言だった。 夜に入りたての空はまだまだ暑くて、信号待ちしているそばからオーブンのような熱風が体全体にまとわりつき、ここがもう東京でないことが極めてはっきりとした変化になって、自身の内面に今まで沈殿していた負の... 続きを読む
  •  タライほどの籠からはみ出るくらいに盛られた海老せんべいが次々に袋詰めにされていた。そのすぐ後ろで山積みになったドライフルーツがたたき売られていた。かき氷をガリガリくだく音にまじって、パチパチと油を揚げる匂いがただよってきた。腸詰めを焼いた煙がたなびいて、ガラス台のなかのカットフルーツが甘い光沢を放っていた。色とりどりのおもちゃ屋の軒先で子供がはしりまわっていた。 露店の立ちならんでいる往来はなん... 続きを読む
  •  木陰に入りかかる小高い丘のところまで来て立ちどまり、じっとりと汗のにじみでている額を手の甲で押しぬぐいながら、となりで日傘をおろす友人の視線の先に眼をうつした。疎林からまばらに射しこむ午前の陽をうけて、ひとりの銅像が、右手に頭をかかえて考えごとをするかのように座っている。台座には嘉南大圳設計者八田與一氏像とあった。 「ここだよ。やと来たね」・・・・・ 私が台湾に来るすこし前に、友人とこんなやりと... 続きを読む

みのりおん

台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロとあるきまわる無気力無思考無頓着なタワイモナイ日々をなけなしの写真とバカな文章でただひたすら書きつづけます。
※ちんほうちゃは台湾語でとても美味しいの意味。

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