•  ポジティブでアグレッシブなチョウさんはそのほそい体で崇徳隊道からつづくけもの道をひょいひょいと登っていった。  草と小枝がからみあう藪の向こうからはいつ蛇が飛びでてきてもおかしくなかったし、ながいあいだ人びとが歩いてこなかったことはその荒れ方からしてあきらかだった。  そのためか、かろうじて一人がやっと通れる狭い道は、蜘蛛の巣がいたるところに張りめぐらされて、それがいつも顔や首にペタペタとひっかか... 続きを読む
  •  午前中に太魯閣の長春祠を散歩してからその足で清水斷崖に向かった。  清水斷崖というのは、聞くところによると清水山という標高およそ2,400メートルの山のてっぺんから、4,000メートルほど進んだところでストンと海に落っこちる、いわゆる断崖絶壁のことをいうそうだ。  数字だけみてもあまりピンとこないがこれは結構すごいことらしい。というのも、中学校のときに社会科の地理の教科書でノルウェーのフィヨルドというのがあ... 続きを読む
  •  チョウさんの運転するバイクは松園別館をはなれていつしか佐倉街にはいっていた。後部座席の絶え間ない風の直撃にしばたたきを繰り返す両眼のすきまから、日本の田舎とさしてかわりのない民家の風景が、道の脇にいくつも後退していくのが見えていた。 その連続したうつりかわりのなかで、放し飼いにされた一匹の小型犬が、数軒先の道の真ん中に犬座りしている姿があった。 バイクがその手前にさしかかるかしないかのどこか境界... 続きを読む
  •   ひょんなことから宜蘭のホテルで台中出身の兄ちゃんと友だちになって、その兄ちゃんから近所のお店で働いている宜蘭の友だちを紹介してもらって、さらにその宜蘭の友だちから紹介してもらったのが花蓮のチョウさんだった。 宜蘭のあとに花蓮に行こうということはうすうす計画していたものの、花蓮に行ってから何をするのかまではまったく予定をしてなかったのであるが、僕の知らないところで偶発的突発的な人間関係の複雑な要... 続きを読む
  •  2013/7/15 花蓮 花蓮で知り合ったばかりの姉ちゃんが、僕に、自分が運転するバイクの後ろのシートに乗るよう言っている。僕の知っている限りの、バイク二人乗りの図というのは、両腕をわっかにして運転手の胴体に抱きつく体勢というイメージがある。身体に密着するような姿勢を、僕が、この姉ちゃんに対して行ってもいいのだろうか。。。 そういえば!と、ここで僕はちょっと変なことを思い出した。台湾人は日本人男性に対して... 続きを読む

みのりおん

台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロとあるきまわる無気力無思考無頓着なタワイモナイ日々をなけなしの写真とバカな文章でただひたすら書きつづけます。
※ちんほうちゃは台湾語でとても美味しいの意味。

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