•  2012年7月9日 台東 アスファルトに落ちる汗は黒い点になるとすぐにまた道路の色に消えた。しかし走る自転車の速度からはその顛末までを見ることはできない。台東市街のはずれにある森林公園に向かって私は自転車をこいでいた。午後の4時であることを忘れたかように夏の空が重い湿度の中に淀んでいた。 自転車はホテルから借りた。自転車には鍵がなかった。台東では自転車は盗まれないらしい。しかし何かあったら面倒だと思い、... 続きを読む
  •  2012年7月11日 花蓮 お店の入り口で紙1枚と赤鉛筆を受け取ると相席のテーブルに案内された。紙には漢字をさらに複雑にした繁体字がずらりと黒い塊になって並んでいた。ただ鷄肉という文字だけが目に付いたのでお店のメニューであることだけが理解できた。 メニューの前で一人うなっている僕を気の毒に思ったのか、鷄肉のような丸っこい顔をした店長が ハロー とやってきて、繁体字で書かれている料理の説明を始めた。鷄肉先... 続きを読む
  • 2012年6月25日 南投 台中駅で二水往きの切符と集集線の一日乗車券を買ってホームに出てしばらくすると、赤や青や黄色のカラフルな列車がやってきて僕たちを乗せた。扉が閉まると列車はゆっくりと走り出した。 朝の10時を過ぎた車内には、通勤や通学の忙しさを忘れたかのように、安泰の時間が流れていた。退屈だった僕は、スマートフォンのfacebookを開いて、各駅に止まる毎にチェックインをして遊んでいた。しばらくチェックイン... 続きを読む
  •  2012年7月12日 花蓮 夜の街を散歩していたらひょいと人だかりがあったので覗いてみると、鉄板の上で牡蠣と卵が飛び跳ねて溶け出す汁の中でじゅうじゅうといって蒸気をあげていた。青菜が落とされると幾通りもの色がヘラの動きにあわせて上になったり下になったりしながらさらにじゅうといって蒸気をあげた。 店の外ではおばあちゃんが銀のヘラを両手に光らせて、仕上げに向かって俊敏な筋肉を上下に左右に器用に動かしていた。... 続きを読む

みのりおん

台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロとあるきまわる無気力無思考無頓着なタワイモナイ日々をなけなしの写真とバカな文章でただひたすら書きつづけます。
※ちんほうちゃは台湾語でとても美味しいの意味。

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