•  2011/9/23 台北 店の呼び声、歩く人の話し声が、誘導員の警笛にまざりあって、喧騒のなかに生々として聞こえている。行きかう人の体臭が、体をぶつけるたびに汗のにおいと交じり合う。揚げもののぴちぴち跳ねる音と、炭焼き肉の香ばしい煙が、フルーツの甘い誘惑と相まって、好奇心をずぶずぶと引きずり込んでいく。 東京から3時間で異国に変わった。私は台北の士林夜市にいる。友人と食べ歩きをしている。友人はfacebookで知... 続きを読む
  •  2012年6月25日 南投 雨が降り出したので私と友人は車埕站と書かれた古い駅舎の屋根の下に身を移した。 車埕の村は一時間足らずの滞在であったが、折り返しの列車が到着するまでのあいだ、スマートフォンに撮り貯めた写真を眺めながら、今まで過ごした村の様子を思い返していた。 車埕は集集線の終着駅であることから、はじめ寂れた田舎を想像していたが、村は清掃が行き届いており、都会のようなしゃれたカフェや土産物屋が賑... 続きを読む
  •  2012年7月11日 台東 台東から花蓮に向かう列車の中で私は一人弁当を食べていた。旅情を誘うとはこういうことを言うのだろうか。窓の外にはのんびりした景色が緑の光を反射して、近いところは速く、遠いほうはゆっくりと流れていた。 列車に乗り込んだとき、私の座席には、労働者風の、ちょっと怖そうな顔をしたおじさんが、新聞紙を大きく広げて、どっしりと腰を固定していた。切符の座席番号を読み返してみたら、はやり私の座... 続きを読む
  •  2012年6月22日 墾丁 丘の上に出た。 昼間のピークを過ぎた6月の太陽は、皮膚だけでなく、脳の髄にまで入り込むほど、じわじわと身体を蝕んでいた。すでに干上がった汗が、シャツの内側から、こぼしたジュースのように、動く身体にぺたぺたとまとわりついた。決してタピオカミルクティーを飲みすぎたわけではかったけれど、体表から糖分が吹き出ていると考えてみても、ちっとも不思議とは思えなくなっていた。私は6月にして、経... 続きを読む
  •  2012年6月22日 墾丁 車の窓には緑の山が続いている。その反対側には海が広がった。青い海だった。 その日は墾丁に連れて行くと、友人が車を出してくれた。墾丁といえば、台湾で有数のリゾート地だと聞いていたので、私は朝から楽しみだった。高雄から墾丁まで二時間あまりのドライブだ。 高速の途中で、このあたりの名産という小ぶりのバナナをいただいた。手のひらにすっぽりと収まる大きさの、日本では見たことのない形状か... 続きを読む

みのりおん

台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロとあるきまわる無気力無思考無頓着なタワイモナイ日々をなけなしの写真とバカな文章でただひたすら書きつづけます。
※ちんほうちゃは台湾語でとても美味しいの意味。

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