•  建物がたくさんあつまった通りのかどにひときわ古そうな木造の建物があったので、僕は、ブンちゃんとハイさんにつづいてなかに入っていっていった。見上げる建物のかべには内湾戲院とかいてあった。 なかは食堂になっていて、しかも昼飯の時間帯だったためか、たくさんある円卓はどこも人でいっぱいだった。円卓の向こうは赤い垂れ幕のついたステージがひろがり、奥のスクリーンには古そうな映画が上映されていた。  ブンちゃ... 続きを読む
  •  内湾駅舎の階段を下りてなだらかに傾斜する通りを人びとながれに合わせてゆっくり下っていった。内湾老街には、土産物を売る店、アイスクリーム屋台、ドリンクスタンドといった店が道の左右につらなり、絵にかいたような休日が、目の前いっぱいに、いやがおうにも熱いかがやきを照射してくるのであった。 途中の一軒に雑貨屋然とした店があったので、ブンちゃんとハイさんと私は、ただ見物のため暑さ逃避のため寄ってみることに... 続きを読む
  •  「台北から来ました、ハイといいます。新竹はわたしの実家があります」 ブンちゃんの背中で、ハイさんははにかむように、すこし控えめな感じの日本語でいった。 「あの、はい。そうですか。なるほど」 ふいに、私は日本語でかえしてしまった。 ハイさんは台北の日系企業に勤めているという。そうして、日本語を話した。それにしても私は、台湾に来るときはいつも台湾人のみんなに日本語をしゃべらせているな、と思った。 そ... 続きを読む
  •  7月15日。枕元のけたたましいタイマー音で唐突に眼が覚めた。時刻は7:30。体はいつになく重い。 そうして、5分おきに復活するスヌーズと闘っているうちに8:00になった。半身を起こすも関節のうごきは棒のように鈍い。喉の奥には寒天のような痰がつまっていた。「あああ」とためしに発声してみるが果たして濁音であった。回復するどころか昨日よりも悪化していた。 海老のように体を曲げてベッドの上で悶絶した苦し... 続きを読む

みのりおん

台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロとあるきまわる無気力無思考無頓着なタワイモナイ日々をなけなしの写真とバカな文章でただひたすら書きつづけます。
※ちんほうちゃは台湾語でとても美味しいの意味。

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