地下の誠品R79

 今日の午後に台北松山空港から東京に帰ることになっているので、日が高くなる前に高雄左営駅台北行きの高鐵に乗った。発車した後でふと前方の電光表示板を見上げると台北でなく南港とでてきた。

 「おい、なんてことだ、これはいったいなんてことだ」

 席を立ちあがり前後左右東西南北を見わしてみるも、そこは、おしゃべりしたり弁当食ったり寝ていたりする人たちばかりのなんの変哲もないいつもの車内の風景が、まったりとつつがなく平和にながれ過ぎているだけだった。

 席に座りなおし、トンネルを抜けたところでスマホで検索してみると、高鐵の沿線に南港駅という駅が台北駅の先に新たにできていて、いつの間にか、台北駅から南港駅まで延伸していたことがわかった。それから、この束の間の騒動でジンとした鈍い痛みが折れたばかりのあばら骨にしばらく残った。

 ようやく目的の台北駅に到着し、そのまま中山地下街にもぐった。中山地下街は、地下鉄MRTの台北駅からふた駅先の雙連駅までがちょうどすっぽり収まってしまうくらいとてつもなく長い地下街である。それでも、ただまっすぐ一本伸びているだけなので、なにも考えずに歩いていてもそのうちにどこかの端にたどり着く、という仕様になっているので迷うことはない。

 僕はバックパックを右左にゆすりながら、その長い長い地下街を、台北駅からひと駅目にあたる中山駅まで歩いていった。

 そこまで来ると、中山地下書街と書いた案内柱がはりだしていて、誠品書店誠品R79といったどことなく今風のおしゃれなカフェを連想させる本屋がいくつもならんでいた。ガラス張りの店内には何人かの座り読みをする人たちがいた。

 僕は本屋があると特に用がなくてもとりあえず中に入ってみる癖があって、やはりこの台北でも、なんとなく中に入って平積みされた一冊を手に取っていた。

 得意げな顔してフンフンなるほどなるほどとページをめくってみるものの、そこにはひらがなカタカナなんていうなまやさしい文字なんかもちろんなく、当たり前だけど繁体字という難しいカンジばかりが並んであって、不真面目不勉強な僕にはナカナカ読みごたえがあった。となりの本棚には村上春樹の本もあり、タイトルこそ日本語で書かれていたものの、開いてみるとやはり高難度の繁体字の連続であった。

 店をでたところで、昨日の晩に待ち合わせの約束をしていたブンちゃんを見つけた。最後に別れたのが台中だったので、じつに三日ぶりの再会となった。

***高鉄から中山地下街へ***

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みのりおん

台湾の街とか田舎とか飯屋をウロウロとあるきまわる無気力無思考無頓着なタワイモナイ日々をなけなしの写真とバカな文章でただひたすら書きつづけます。
※ちんほうちゃは台湾語でとても美味しいの意味。

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